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2019年3月28日
【中国のメーデー連休で日本のGWは内外の観光客で溢れそう】(3月28日配信)

おはようございます。

 

【中国のメーデー連休で日本のGWは内外の観光客で溢れそう】

 

 

【27日の海外市場】 

 

 

27日の米金融市場は債券市場に買いが集中、株式市場は小幅に反落

 

  • 27日の米金融市場は長期金利が低下(債券相場は上昇)し、NY株式市場は主要指数が小幅に下落しました。世界の主要中銀が景気の先行きに警戒感を強めており、世界経済の先行き不透明感が強まりました。米長期金利は一時2.35%まで低下しました。外国為替市場では一部の新興国通貨が売られ、ドルは他通貨に対して上昇しました。
  • NYダウは前日比32ドル(0.13%)安の25,625ドルと反落しました。S&P500種は同0.46%安で引けました。1月の貿易赤字が市場予想以上に縮小し、1~3月期の実質国内総生産(GDP)見通しを引き上げる市場関係者が相次ぎ、ダウ平均は朝方に一時100ドル高まで上昇しました。しかし、徐々に債券が買われる(金利が低下)する展開となりダウ平均は下落に転じ、下げ幅を一時232ドルまで広げました。ダウ採用銘柄ではボーイング、アップル、トラベラーズ・カンパニーズが高く、ユナイテッドヘルス・グループ、シェブロン、ウォルマートなどが下落しました。
  • 住宅建設大手のレナーやKBホーム、パルトグループなどが上昇しました。レナーが27日に発表した四半期決算で新規受注は24%増の1万463戸、会社予想(9,700-1万戸)を上回りました。レナーの会長は住宅ローン金利の低下や住宅価格動向の落ち着きが「新築住宅市場の自律修正を促した」と指摘しました
  • 27日の米10年債利回りは2.36%と前日の2.42%から低下(債券相場は上昇)しました。一時は2.35%と2017年12月中旬以来、約1年3カ月ぶりの低水準を付けました。ドラギ総裁が27日の講演で物価が上がらない状況が続くなら、利上げ時期を再び先送りする考えを示し、欧州景気の減速が意識されました。ドイツの10年物国債利回りのマイナス幅が拡大し、米国債利回りも連れて低下しました。
  • 米連邦準備理事会(FRB)理事候補で経済評論家のスティーブン・ムーア氏が26日付のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)のインタビューで「直ちに0.5%の利下げをすべきだ」と主張したことも債券買いの材料となりました。ただ同氏が上院の承認を経て理事に就任する時期などは不明です。
  • ドルが主要10通貨の大半に対し上昇、ドル指数は2週間ぶりの高値を付けました。新興国通貨が安く、逃避先通貨としてドルが値上がりしました。ドル円相場は110.48円と前日の110.58円からややドル安・円高となりました。新興国ではトルコリラとニュージーランドドルの下落が目立ちました。
  • トルコは31日に統一地方選が迫り、通貨リラの下落を防ぎたいエルドアン政権が国内銀行に対し、国外投資家からのリラ調達要請に応じないよう命じたことで、保有する株式や債券を売却してトルコ市場から撤退する動きが加速しました。トルコ国債を保証するコストであるクレジット・デフォルト・スワップのスプレッドは、27日に40ベーシスポイント(bp)上昇し、昨年9月以来の高水準に達しました。
  • ニュージーランド中銀が27日に政策金利の据え置きを公表した声明で、次回の会合で予想外の利下げの可能性を示唆しました。金融政策決定会合後にオア中銀総裁が「足元の物価上昇率は2%を下回ったままだ。次の金融政策は低下方向(引き下げ)の可能性が強い」と述べたことが影響しました。4月17日に発表される1~3月期のCPIが注目されます。
  • ナスダック総合は48ポイント(0.63%)安い7,643で引けました。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は1.45%安く引けました。投資家の不安心理を示す米VIX指数は15.15と前日の14.68から上昇しました。
  • 国際商品市場ではWTI原油先物は0.53ドル安の1バレル=59.41で引けました。
  • 1月の米貿易赤字は-511億ドルと10年ぶり高水準だった前月(-598億ドル)から縮小しました。中国からの輸入が-12%と急減したことが大きい要因です。当初予定されていた1月1日からの関税引き上げを控えて昨年12月に輸入が増えたため、1月はこの反動が出たとみられます。
  • 2018年の米経常収支は4,884億ドル(約53.9兆円)の赤字となり、前年比で8.8%増えました。5年連続の増加で、08年以来10年ぶりの高水準となりました。モノの貿易赤字の拡大が要因。経常赤字の国内総生産(GDP)に占める比率は2.4%で、17年から0.1ポイント高まりました。

 

 

【今日のポイント】 

 

中国のメーデー連休で日本のGWは内外の観光客で溢れそう

 

  • 中国人民網(中国のメディア)によると、「中国の国務院弁公庁の2019年メーデー連休の調整に関する通知」によって、中国における2019年のメーデー連休は昨年の5月1日の1日のみから、1~4日の4日間に調整されている模様です。連休が1日から4日間に増えることで中国では消費者の海外旅行意欲が大いにかき立てられる見込みです。この情報が明らかになると、中国の旅行会社には連休前後の海外旅行商品についての問い合わせが殺到、5月1日と2日、4月27日と30日に出発する商品が急速に人気となっている模様です。
  • 人民網によると、メーデー連休の観光客はのべ1億5,000万人と推定されます。大手旅行会社の検索データによると、海外では渡航先として日本、タイ、シンガポ、ベトナム、トルコなどが人気と伝えられます。あるエコノミストによると中国政府が連休を増やしたいのは弱い消費を刺激したいためだそうです。
  • 日本の10連休(4月27日~5月6日)と中国の4連休が重なることから、日本国内の主な観光地は日本人と中国人の観光客で溢れる可能性もありそうです。道路や交通機関の混雑が懸念されますが、観光・レジャー関連には追い風となりそうです。

 

 

3月27日(水)

 

米国金融市場の主な指標

 

  • 米10年国債利回り:2.36%(前日2.42%)
  • ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=110.48-110.49円(前日110.58-110.59円)
  • ニューヨークダウ30種平均:25,625.59ドル(前日比-32.14ドル)
  • ナスダック総合株価指数:7,643.38ポイント(前日比-48.15ポイント)
  • S&P500種株価指数:2,805.37ポイント(前日比-13.09ポイント)
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,376.48ポイント(前日1,396.75ポイント)
  • 米VIX指数(恐怖指数):15.15(前日14.68)
  • ニューヨークWTI原油先物1バレル=59.41ドル(前日比-0.53ドル)
  • ニューヨーク金先物1トロイオンス=1310.4ドル(前日比-4.6ドル)

 

 

東京株式市場

 

  • 日経平均株価:21,378.73円(前日比-49.66円)
  • TOPIX:1,609.49ポイント(前日比-8.45ポイント)

 

データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

 

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