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相場格言

2019年2月11日
 相場格言シリーズ2『人の行く裏に道あり花の山』

相場格言シリーズ2

「人の行く裏に道あり花の山」

古くから言い伝えられている相場の道理が実際の相場において今なお生きている代表的な格言です。「人気の裏に道がある」、「相場は人気の裏に出る」と言われます。人が行く裏に道ありと言っても、あえて無理をして変な道や銘柄を選ぶということではありません。しかし多くの投資家と同じような相場観で同じようなタイミングで投資をしていても、儲けるチャンスはあるけども多くの場合、他人と同じような成果しか得られないものです。


株式投資で成功する方法は基本的には優しいものです。どんな銘柄でも安い時に買って高い時に売ればよいわけです。しかし、登山と違って難しいのは、何合目かという目印がないことです。目印がないために安値がどこなのか、高値が何時なのかがわかりません。

<「ダウの犬」は人の行く裏?>

米ウォール街の有名な投資手法に「Dogs of the Dow(ダウの犬)」という投資戦略があります。NYダウを構成する30銘柄のうち、年末取引最終日の終値ベースで配当利回りの高い上位10銘柄に均等投資するものです。ポートフォリオの見直しは年末(もしくは年初)に1回のみ実施します。配当利回りが上昇しているということは株価が低迷していることの裏返しです。イメージ的には値下がりした銘柄を買い、値上がりした銘柄を売って、毎年入れ替える逆張り戦略と言えます。相対的に高い配当収入を得られるとともに、割安株を購入できるのが同戦略のポイントです。

ちなみに、呼び名の由来は、犬はかわいいが餌を食う(=金がかかる)ので金の点では魅力がない、あるいはダウの負け犬(配当利回りが高い=株価が低迷している)ということから来ています。

ニューヨークダウは超優良企業のみで構成されているという前提から、倒産リスクや減配リスクが比較的小さいと考えられています。こうした銘柄こそ逆張り戦略が有効であるとの考え方に基づきます。まさに「人の行く裏に道あり花の山」の相場格言を地でいっているようなものです。

この戦略の成績をニューヨークダウのパフォーマンスと比較すると、2000年以降で12回同戦略がアウトパフォームし、リターンの累計は約20%上回ります(2018年末時点)。また同戦略の派生形として10銘柄の中から株価が低位な5銘柄に絞って均等投資する、「Small  Dogs of the Dow」戦略もあります。

<格言は「売りの格言」?>

一方、株式の買いタイミングは比較的実行しやすいものですが、売り時は難しいものです。特に株価の天井近辺で売り抜けることは容易ではありません。しかし、兜町の先輩方の話によると、株式の世界で成功した人はほとんど全部と言ってよいほど大底で買った人よりも大天井でうまく売り抜けて対応してきた人たちです。

登山と同じように相場の上昇には時間がかかりますが、相場が下落する時は下山と同じで短期間に下がります。例えば米トランプ大統領が正式に就任した2017年2月に日経平均が19,000円を超えてから相場がジリジリ上昇し、投資家が熱狂し総強気になって2018年10月2日に27年ぶりの高値24,270円を付けるまで1年8ヵ月かかりました。しかし、その後急落し12月の一時19,000円割れに下落するまでわずか2ヵ月強でした。下げ相場はこのように急激なものとなるので、空売りをした場合、一部の成功者が値下がり益の全部を独り占めにする可能性があります。

「人の行く裏に道あり花の山」は一般的には買いの格言として、多くの投資家が悲観している時に買うことという使われ方をします。しかし、「みんなが楽観している時に勇敢に売る決心をして売ること」という意味で解釈して活用する方が良いという見方もあります。

 

(参考:相場格言 実践録、格言で学ぶ相場の哲学)

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