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2019年2月5日
【ようやく発表された米CFTCの投機筋ポジション】(2月5日配信)

おはようございます。

 

 

【ようやく発表された米CFTCの投機筋ポジション】

 

 

【ニューヨーク市場】 4日の米国株は大幅上昇、ハイテク株がけん引

 

  • 4日のニューヨークの金融市場は、米長期金利が上昇し、為替市場で1ドル=110円台前半まで円安が進みました。米株式市場は主要3指数とも上昇しました。先週末に発表された米主要経済指標が市場予想を上回ったことなどを好感し、米長期金利は2.72%まで上昇(国債価格は下落)、ドルが買われました。ハイテク関連が上昇をリードしました。
  • NYダウは前日比175ドル高の25,239ドルで引けました。航空機のボーイングが上昇し、アップルやマイクロソフトなど大手ハイテクが買われました。この3銘柄でダウを約116ドル押し上げています。アルファベットやツイッター、フェイスブックなど、大型IT株に資金が入りナスダック総合は同1.1%高とダウの0.7%高を上回る上昇となりました。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は同0.5%高と続伸しました。ハイテク株が株式市場の上昇をリードしました。
  • 投資家の不安心理を示す米VIX指数は15.73と前日の16.14からさらに改善しました。投資家のリスクを取る動きが強まっていると考えられます。
  • 経済指標では、11月の米製造業新規受注額は前月比0.6%減少しました。2カ月連続の減少で、市場予測(0.2%のプラス)に反して減少しました。企業の設備投資の先行指標とされる「航空機を除く非国防資本財」の受注額は0.6%減少しました。市場では特に材料視されておりません。
  • 米大統領経済諮問委員会(CEA)のハセット委員長は、力強い労働市場や設備投資の拡大、生産性の向上を背景に、米国の賃金上昇率が今年は4%超に加速すると予測しました。減税を背景に企業の投資が増え、雇用市場が引き締まるのに伴い、名目賃金上昇率が現在の前年比3%をわずかに上回る水準から、2019年には4%を超えることを政権は「非常に」期待していると述べました。 
  • 決算発表では米グーグルの持ち株会社アルファベットが発表した2018年10~12月期決算は最終損益が89億4800万ドルの黒字でした。ただ、営業利益は市場予想を下回りました。時間外では買いが先行した後は売りに押され4%近く下げる場面がありました。

 

 

【今日のポイント】 開示されたCFTCポジション

 

  • 米政府機関の一部閉鎖の影響で公表が遅れていた米商品先物取引委員会(CFTC)のデータ(2018年12月24日時点)が明らかになりました。注目されていた投機筋の円ポジションは▲99,089枚の売り越しと、前週の▲102,771枚から売り越しが縮小しました。
  • 2018年11月~12月上旬の投機筋の円ポジションは▲10万枚前後の売り越しが常態化しており、円安方向にポジションが傾いていました。ドル円相場は11月に1ドル=114円台で取引されていましたが、株式市場の下落やVIX指数の急騰など投資家のリスク回避で12月24日には110.41円台と円高・ドル安基調に転換していました。従って、投機筋の円売り越しポジションがどこまで巻き戻されていたが注目されていました。しかし、意外に巻き戻しが進んでいない印象があります。
  • ニューヨークダウ平均は10月の史上最高値から12月24日の52週安値までの3ヵ月足らずで約18%も急落しました。日経平均もほぼ同じタイミングで約21%も急落しました。投機筋はこれまで株式先物と為替(ドル円の先物)を組み合わせる場合、株価が下落する局面では株式先物売りのポジションを増やしながら、円を買う(ドルを売る)ポジションを増やすことが一般的です。円高はトヨタやホンダ、ファナックなど日経平均のウエイトが高いセクターが下落しやすいためです。10月以降の株価急落で投機筋の円ポジションは売り越しが買い戻されていると推測していましたが、12月24日時点では巻き戻しの動きは限定的でした。
  • ドル円相場は年明けの1月3日に105円を一時割り込むほど急落しており、今後順次発表される投機筋の円ポジションが注目されます。
  • なお、商品先物では投機筋のNY金先物の買い越しポジションが急増しているのが目立ちます。12月24日時点で11万枚の買い越しと、前週比46%も急増しました。11月27日時点ではわずか1,871枚の買い越しでしたが、4週間で急増しました。世界的な株価下落やドル安を見込み、安全資産の代表である金先物に資金が回ると見た投機筋が一気にポジションを増やした可能性が高いとも思います。NY金先物価格は11月27日の1トロイオンス=1,213ドルから、12月24日は1,271ドルへ4.8%上昇。2月1日時点では1,322ドルまで約9%上昇しました。

 

 

2月4日(月)

 

米国金融市場の主な指標

 

  • 米10年国債利回り:2.72%(前日2.68%)
  • ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=109.87-109.88円(前日109.49-109.50円)
  • ニューヨークダウ30種平均:25,239ドル(前日比+175ドル)
  • ナスダック総合株価指数:7,347ポイント(前日比+83ポイント)
  • S&P500種株価指数:2,724ポイント(前日比+18ポイント)
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,293ポイント(前日1,287ポイント)
  • 米VIX指数(恐怖指数):15.73(前日16.14)
  • ニューヨークWTI原油先物1バレル=54.56ドル(前日比-0.70ドル)
  • ニューヨーク金先物1トロイオンス=1,319.3ドル(前日比-2.80ドル)

 

東京株式市場

  • 日経平均株価:20,833円(前日比+95円)
  • TOPIX:1,581ポイント(前日比+16ポイント)

 

データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

 

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

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