アナリスト・トレーニング

お気軽にお問い合わせください!

TEL 03-3518-9611

受付:土日祝祭日以外の9:00~18:00まで

会員ニックネーム:ゲスト  状態:ログアウト
会員種別:不明  ログインする
会員ID:ゲスト  状態:ログアウト 
会員種別:不明  ログインする 

メルマガ

HOME >メルマガ

メルマガ

2019年7月1日
【米、対中関税第4弾見送り、貿易協議再開を受け堅調な展開か】(7月1日配信)

メルマガ 2019年7月1日(月)

 

おはようございます。

 

【米、対中関税第4弾見送り、貿易協議再開を受け堅調な展開か】

 

 

【28日の海外市場】  

 

NYダウは前日比73ドル高、金融株がけん引

 

  • 28日の米金融市場は、為替相場と債券市場は小幅な値動きで推移し、NY市場の主要株価指数はそろって上昇しました。この日に発表された米経済指標は強弱入り交じる内容となり、相場への影響は限られました。週末の米中首脳会談に注目が集まるなかでNYダウ平均は前日比73ドル高で引けました。6月相場を終了しNYダウ平均は5月末と比べて7.2%の上昇、月間の上昇率は2015年10月以来、3年8カ月ぶりの大きさとなりました。
  • NYダウ平均は前日比73ドル高(+0.28%)の26,599ドルと4日ぶりに反発しました。FRBのストレス・テストをパスし、増配などの株主還元策が好感された金融株が大きく上昇、ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェース、ビザの金融関連3銘柄でダウを約70ドル押し上げました。アップルが一部製品の生産を米国から中国に移転するとの報道が嫌気され下落しました。医療保険グループのユナイテッドヘルス・グループや化学大手のダウが下落しました。
  • S&P500種は前日比16ポイント(0.58%)高と続伸、全11セクターが上昇しました。セクター別では金融の同1.4%高を筆頭にエネルギー、資本財・サービス、素材、コミュニケーションなどが値上がり率の上位となりました。
  • ハイテク株の比率が高いナスダック総合は前日比38ポイント(0.48%)高と3日続伸しました。投資家の不安心理を示す米VIX指数は15.08と前日の15.82から低下しました。

 

 

米国金融市場の主な指標

 

金利・為替

  1. 米10年国債利回り:2.00%(前日2.01%)
  2. ドル円相場:1ドル=107.90-108.00円(前日107.70-107.80円)

 

株式相場

  1. ニューヨークダウ30種平均:26,599.96ドル(前日比+73.38ドル)
  2. ダウの主な上昇寄与:ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、ビザなど
  3. ダウの主な下落寄与:ユナイテッドヘルス・グループ、アップル、ダウなど
  4. S&P500種株価指数:2,941.76ポイント(前日比+16.84ポイント)
  5. S&P業種別上昇セクター:金融、エネルギー、資本財・サービス、素材など
  6. S&P業種別下落セクター:なし
  7. ナスダック総合株価指数:8,006.24ポイント(前日比+38.49ポイント)
  8. フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,458.96ポイント(前日1,456.9ポイント)
  9. 米VIX指数(恐怖指数):15.08(前日15.82)

 

商品

  1. ニューヨークWTI原油先物1バレル=58.47ドル(前日比-0.96ドル)
  2. ニューヨーク金先物1トロイオンス=1,413.7ドル(前日比+1.7ドル)

 

マーケットが注目したと思われる主な材料

 

  • 5月の米PCEコア価格指数(食品とエネルギーを除く)は前月比0.2%上昇と市場予想と一致、前年同月比では1.6%上昇と市場予想の1.6%上昇と一致した。PCEコア指数の前年同月比は、FRBが物価の目安として注目している。昨年3月にはFRBが目標とする2%上昇に12年4月以来初めて達していたが、その後は目標を下回っている。
  • 5月の米個人消費支出は前月比0.4%増と市場予想の0.5%増をやや下回ったものの、4月分は当初発表の同0.3%増から同0.6%増へ上方改定された。5月の米個人所得は前月比0.5%増と市場予想0.3%増を上回った。消費の環境は改善の兆しがある。
  • 6月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は49.7と市場予想の53.1を下回り、2年5カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を下回った。

 

 

【今週のポイント】 (7月1日-7月5日)

 

米、対中関税第4弾見送り、貿易協議再開を受け堅調な展開か

 

  • 米中が貿易協議を再開することで合意したことを受けて今週の金融市場はリスクオンの展開が予想されます。特にトランプ大統領が米国企業による中国ファーウェイへの部品販売を認める方針に転換したことはサプライズで、半導体や電子部品、機械・FA関連銘柄に買い戻しが入ると考えられます。
  • 安全資産としての債券市場に滞留していた投資マネーは株式市場に回帰すると考えられます。為替市場ではリスク回避の代表的通貨であるドルや円から他通貨に投資先が振り向けられると予想され、ドル円相場は1ドル=109円台を目指す円安・ドル高が予想されます。
  • 株式市場の買戻しが一巡した後は様子見ムードが広がりそうです。G20大阪サミットや米中首脳会談など重要な政治日程が終了し、投資家の目線は米国の金融政策に移行します。市場はすでに7月のFOMCでの利下げを織り込んでいるため、今週の米経済指標が市場予想よりも強すぎる結果が出ると米国の利下げシナリオに影響するため、注目されます。
  • 今週の予定では、1日の米ISM製造業景況指数や3日のISM非製造業景況指数、週末5日の米6月の雇用統計に注目が集まります。市場予想はISM製造業景況指数が51(前回52.1)と好不況の境目といわれる50に接近すると見込まれます。ISM非製造業景況指数は56と前回56.9から、ほぼ横ばいが見込まれます。6月の非農業部門雇用者数は前月比16.3万人と前回の同7.5万人から回復が見込まれます。平均時給は前月比0.3%上昇との前回の0.2%上昇から伸び率が高まる見通しです。
  • 日経平均(28日の引け値21,275円)の価格ポイントは以下の通りです。
  • 下値のポイント

21,000~21,200円(25日移動平均線、日足転換線、26週移動平均線)、

20,900~21,100円(6/7と6/10の間に空けたマド埋め)

  • 上値のポイント

21,500~21,700円(日足先行スパン、週足先行スパン、200日移動平均線、週足の先行スパン)。特に日足の先行スパンB(雲の上限)の21,557円と週足の先行スパンB(同)の21,713円を超えると上値に挑戦しやすい形となりますので、重要なポイントです。

  • NYダウ平均(28日の引け値26,599ドル)の価格ポイントは以下の通りです。
  • 下値のポイント

26,500ドル(日足の転換線)、

25,900~26,100ドル(25日移動平均線、75日移動平均線、13週移動平均線、日足基準線、日足の先行スパンB)

25,400~25,700ドル(200日移動平均線、26週移動平均線、先行スパンA)

  • 上値のポイント

26,951ドル(18年10月3日のザラ場高値)

 

今週の重要イベント

(7月1日-7月5日)

 

1日(月)

  • 米6月のISM製造業景況指数
  • 米5月の建設支出
  • クラリダFRB副議長の講演
  • 「産油国」共同閣僚監視委員会〈JMMC〉およびOPEC〈定例総会〉(ウィーン)
  • 日銀6月短観
  • 路線価公表
  • 6月の消費動向調査

 

2日(火)

  • 【対中追加関税〈第4弾〉】USTR意見公募締め切り→関税〈保留?〉〈発動?〉
  • ウイリアムズNY連銀総裁の講演
  • 「OPECプラス」閣僚会合(ウィーン)→協調減産〈延長?〉結論?
  • 豪州金融政策決定
  • 欧州議会本会議(~4日)→欧州〈新〉議会開会

 

3日(水)

  • 米新規失業保険申請件数(6/28)
  • 米ADP雇用統計
  • 米5月貿易収支
  • 米5月製造業受注指数
  • 米5月耐久財受注(確報値)
  • 米6月ISM非製造業景況指数

 

4日(木)

  • 米独立記念日の祝日→トランプ大統領の演説(計画)
  • 参院選公示(7月21日投開票)

 

5日(金)

  • 米6月非農業部門雇用者数変化
  • 米6月の失業率
  • 米FRB半期金融政策報告書公表
  • 18年度の年金積立金の運用実績(年金積立金管理運用独立行政法人GPIF)

 

(注)ゴシックは注目されるイベント

(予定であり変更の可能性があります)

 

 

東京株式市場

 

  • 日経平均株価:21,275.92円(前日比-62.25円)
  • TOPIX:1,551.14ポイント(前日比-2.13ポイント)

 

 

データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

 

—– アナリスト・トレーニング —–

このページの先頭へ