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2019年1月18日
【日本電産の業績下方修正、世界の主要株価指数の回復度合い】(1月18日配信)

おはようございます。

 

【日本電産の業績下方修正、世界の主要株価指数の回復度合い】

 

 

【米国株は続伸、ダウ工業株30種平均は前日比162ドル高】

 

  • 17日の米株式市場は3日続伸、NYダウは前日比162ドル高の24,370ドルで引けました。S&P500種セクター別ではすべてのセクターが上昇しました。米通信社が17日午後、ムニューシン米財務長官が中国向け関税の一部もしくは全部の撤回を提案していると報じ、前日終値近辺で推移していたNYダウが一時260ドルあまり上げる場面がありました。しかし、貿易協議の責任者であるライトハイザー米通商代表部(USTR)が反対しているとも伝わり、上げ幅を縮小しました。中国向け売上高の大きいボーイングやキャタピラーがダウを押し上げました。
  • ハイテク関連も堅調でした。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、アルファベット(グーグル)など主力株が上昇しました。フィラデルフィア半導体指数は同1%以上上昇、ナスダック総合株価指数は前日比49ポイント(0.7%)高の7,084とほぼ1カ月ぶりの高値で終了しました。
  • 投資家の不安心理を示す米VIX指数は18.06(前日19.04)とさらに低下、昨年12月24日に付けた直近の最高である36から大きく低下しました。投資家のリスク許容度が高まっていることを示唆しています。

 

【日本電産の業績下方修正で主力の電子部品株への警戒感が強まる恐れ】

 

  • 17日に電子部品の大手である日本電産は19年3月期の連結純利益を前期比14%減の1,120億円に下方修正しました。売上高見通しも従来予想から1,500億円引き下げました。永守重信会長は会見で「11月、12月に尋常でない変化が起きた」「46年間経営をやってきて、月単位でこんなに落ち込んだのは初めてだ」などと記者会見で述べています。
  • 18日早朝の大証の夜間取引で日経平均先物は前日の日中取引の清算値に比べ150円高い20,500円で引けました。本日の東京市場は全体的には堅調に始まりそうですが、日本電産の下方修正を受けて電子部品関連には警戒感が広がる可能性があり、米ハイテク株高との綱引きになりそうです。

 

【世界の主要株価指数の回復度合い】

 

  • 年明け以降の世界の主要株価指数は回復基調にありますが、回復力に格差がでています。昨年末を起点にして年初来の騰落率(1月16日時点)を調べると下記の通りです。特徴は新興国市場が上位にきていることと、ナスダック総合指数が3番目にランクインしていること、日本のTOPIXと日経平均の回復は相対的に出遅れていることです。
  • 南米のブラジル、メキシコは昨年新政権が誕生したことで政策への期待が株価に織り込まれています。ナスダック総合指数は昨年12月に米国の大手半導体銘柄や大型IT関連が急落しましたが、米FRBのパウエル議長が年明けに金融政策を柔軟に見直す方針を表明したことで、投資家の過度の警戒感が緩和したことが背景です。割高なPERが投資家に警戒され半導体やIT関連銘柄の組み入れ比率を下げる動きが強まっていましたが、米長期金利が大きく低下したことで見直し買いが入っていることが背景にあります。業績が堅調な銘柄には買い戻しが入っており主力銘柄は反発しています。
  • 年初来の騰落率(主要市場)
    1. ブラジル・ボベスパ指数+7.4%
    2. イタリア・FTSEMIB指数+6.3%
    3. ナスダック総合指数+6.0%
    4. メキシコ・ボルサ指数+5.2%
    5. S&P500種指数+4.4%
    6. 香港・ハンセン指数+4.1
    7. 日経ジャスダック平均+3.8%
    8. 独DAX指数+3.5%
    9. TOPIX+2.9%
    10. 日経平均株価+2.1%

 

  • 次に株価の下落幅に対する回復度合いを見てみます。世界の主要株式市場は米12月のFOMC後に急落しましたが、その前の高値は概ね12月の最初に付けている市場が多いようです。従って「12月の高値」→「その後の安値」→「1月16日の株価」を比較し、下落幅に対するその後の回復幅を日米欧の主要指数で調べました。最も回復が早いのはナスダック総合指数で12月以降の下落幅の67%を取り戻しています。次にS&P500種、ニューヨークダウが60%、ドイツDAX指数は51%と半値戻しを達成しています。一方、TOPIXは45%、日経平均が37%と海外市場と比べて出遅れています。米FRBの利上げペースの鈍化でドル高・円安への期待が低下し、企業収益懸念が台頭していることが背景と思われます。 

 

 

1月17日(木)

 

米国金融市場の主な指標

 

  • 米10年国債利回り:2.75%(前日2.72%)
  • ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=109.25-109.26円(前日109.06-109.07円)
  • ニューヨークダウ30種平均:24,370ドル(前日比+162ドル)
  • ナスダック総合株価指数:7,084ポイント(前日比+49ポイント)
  • S&P500種株価指数:2,635ポイント(前日比+19ポイント)
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,200ポイント(前日1,187ポイント)
  • 米VIX指数(恐怖指数):18.06(前日19.04)
  • ニューヨークWTI原油先物1バレル=52.07ドル(前日比-0.24ドル)
  • ニューヨーク金先物1トロイオンス=1292.3ドル(前日比-1.5ドル)

 

東京株式市場

 

  • 日経平均株価:20,402円(前日比-40円)
  • TOPIX:1,543ポイント(前日比+5ポイント)

 

データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

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