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2019年4月4日
【NY株式市場主要3指数の株価位置】(4月4日配信)
おはようございます。
【NY株式市場主要3指数の株価位置】
【3日の海外市場】
3日のNY市場でダウは反発、半導体株がけん引しナスダックは続伸
- 3日の米金融市場は、長期金利が上昇し、ドル高、株価上昇となり、リスクオンの流れとなりました。中国の経済指標が改善しドイツの金融市場では金利上昇(債券相場は下落)、代表的な株価指数であるDAX指数は前日比1.7%上昇しました。アジア市場では上海総合指数が同1.2%高となりほぼ1年ぶりの高値となりました。海外市場の追い風を受け、米債券市場でも債券が売られ(金利が上昇)、NY株式市場に資金がシフトしています。特に中国への依存が高い半導体関連が大きく上昇し、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は史上最高値を更新しました。
- NYダウは前日比39ドル(0.15%)高い26,218ドルと反発しました。S&P500種は0.2%高と続伸しました。米国と中国が3日からワシントンで閣僚級の貿易協議を再開。英FT紙が2日夜に「最終合意が近い」と報じました。
- 債券市場は長期金利が2.52%と前日の2.47%から上昇しました。米中合意が近いとの観測やNY市場の株価上昇で債券が売られました。ドル円相場は111.44円と前日の111.32円からドル高で推移しました。
- アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が同8%上昇、エヌビディアは同3%上昇、オン・セミコンダクターも同4%上昇するなど半導体関連が大きく上昇。投資家心理が改善しました。ダウ採用のインテルも2%の上昇となりました。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が半導体の生産を加速しているとの報道を受け、年後半の業績改善期待が強まりました。
- ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、同46ポイント(0.6%)高の7,895と昨年10月上旬以来の高値で終えました。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は2.2%高い1,464で引け、史上最高値をひと足早く更新しました。投資家の不安心理を示す米VIX指数は13.74と前日の13.36からやや上昇しました。
- 3月のISM非製造業景況指数は56.1と前月の59.7から低下し、2017年8月以来の低水準を付けました。判断の分かれ目となる50は大きく上回っているものの、市場予想の58を下回りました。米経済成長の鈍化が示されたことで、連邦準備理事会(FRB)の利上げ休止姿勢が裏付けられた格好となります。
【今日のポイント】
NY株式市場主要3指数の株価位置
- NY株式市場が戻り歩調を強めています。FRBがハト派スタンスに転換したあと、投資家のリスク許容度が回復しました。半導体やIT関連などの株価回復が目立ちます。また米国の経営者のセンチメントも堅調を維持しています。米3月のISM製造業景況指数は前月比1.1ポイント改善し55.3と市場予想の54.4を上回りました。新規受注は同1.9ポイント改善し57.4、雇用指数は同5.2ポイント改善し57.5と50を大きく上回っています。ISM製造業景況指数は50を割れてから1年~1年半後に景気後退となる経験則があります。米債券市場の「逆イールド(米10年金利マイナス米2年金利)」とともに、この2つが景気後退のサインと言われます。現時点で2つのサインは点滅していません。
- 中国経済に底入れの兆しがでてきたことも安心材料となりました。3月の中国製造業PMI(国家統計局)は50.5と昨年11月以来の50の大台を回復。全産業の新規受注指数も1月の49.6をボトムに2月50.6,3月51.6と2ヵ月連続で上昇しました。経済規模が世界1位と2位の米中の企業景況感が回復したことで投資家心理が改善、株式市場に資金が流入しています。
- NY株式市場の主要3指数の株価位置を確認しました(4月2日時点)。史上最高値まであと2~3%に迫ります。
- ただし、気になるには利益水準とのバランスです。1-3月期の米主要企業の増益率は前年同期比1%程度の減益見通しです。利益が伸びない中での株価上昇は投資家の期待値(=PER)が上昇していることを示します。あまり楽観視できるものではありません。何らかの材料をきっかけに反落するリスクもあります。警戒心を持ちながらマーケットを分析しましょう。
- 主要3指数の昨年の史上最高値からその後の安値までの下落と回復率
・NYダウ(4月2日終値:26,179ドル)。10月3日の史上最高値26,828ドルからその後の安値までの下落幅に対して87.1%の戻りを達成。最高値まであと2.4%。
・S&P500種(4月2日終値:2,867ポイント)。9月20日の史上最高値2,930からその後の安値までの下落幅に対して89.0%の戻りを達成。最高値まであと2.2%。
・ナスダック総合(4月2日終値:7,828ポイント)。8月29日の史上最高値8,109からその後の安値までの下落幅に対して86.4%の戻りを達成。最高値まであと3.2%。
4月3日(水)
米国金融市場の主な指標
- 米10年国債利回り:2.52%(前日2.47%)
- ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=111.44-111.45円(前日111.32-111.33円)
- ニューヨークダウ30種平均:26,218.13ドル(前日比+39ドル)
- ナスダック総合株価指数:7,895.56ポイント(前日比+46.87ポイント)
- S&P500種株価指数:2,873.40ポイント(前日比+6.16ポイント)
- フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,464.19ポイント(前日1,431.63ポイント)
- 米VIX指数(恐怖指数)13.74:(前日13.36)
- ニューヨークWTI原油先物1バレル=62.46ドル(前日比-0.12ドル)
- ニューヨーク金先物1トロイオンス=1,295.3ドル(前日比-0.1ドル)
東京株式市場
- 日経平均株価:21,713.21円(前日比+207.90円)
- TOPIX:1,621.77ポイント(前日比+10.08ポイント)
データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)
https://nikkei225jp.com/nasdaq/
(お願い)
海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。
閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。
以上
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