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おはようございます。
1.米FOMC(3月19日~20日)
2.米3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数
3.米国と中国の世界的企業の決算発表
【15日の海外市場】
15日の米国株は主要指数が揃って上昇、半導体関連がリード役
- 15日のニューヨークの金融市場は米長期金利が低下し主要株価指数はそろって上昇しました。発表された鉱工業生産と企業のセンチメント指数が市場予想を下回ったため米債券相場が買われ長期金利はやや低下したものの、米FRBの超緩和政策が長期化する期待が株価を押し上げました。米大手半導体メーカーが好業績を発表したことを受けて半導体株が急騰し、セクター別では情報技術が最大の値上がりとなりました。投資家の楽観姿勢を反映し米VIX指数は13を割り込み昨年10月以来の低水準となりました。
- NYダウ平均は前日比138ドル(0.54%)高と続伸し25,848ドルで引けました。S&P500種は同0.76%高と反発しました。NYダウは、朝方は前日終値を挟んでもみ合ったものの、一時同218ドル高まで上昇し結局3日続伸して終了しました。インテル、ボーイング、アップルなどが1%超値上がりしました。ボーイングは一時の下げから反転し、小幅高で引けました。2度の事故を起こした「737MAX」のソフトウエア更新に関する報道が手掛かりとなりました。
- 米債券市場では長期金利が2.59%と前日の2.63%から低下(債券相場は上昇)しました。ドル円相場は111.48円と前日の111.65円からややドル安・円高で推移しました。
- 14日の取引終了後に発表した四半期決算で1株利益が市場予想を上回った半導体大手のブロードコムは同8.2%上昇し、上場来高値となりましした。インテルやAMD、ザイリンクス、エヌビディア、マイクロン・テクノロジーなど他の大手半導体が上昇し、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は同2.9%高く引けました。S&P500種セクター別では情報技術が同1.22%上昇と最大の上昇率となりました。ハイテク関連の上昇を受けてナスダック総合は同57ポイント(0.76%)高の7,688で引けました。投資家の不安心理を示す米VIX指数は12.88と、ついに13を割り込み、2018年10月3日以来の低い水準となりました。
- 国際商品市場ではWTI原油先物はほぼ変わらずの1バレル=58.52ドルで引けました。為替市場でドルが対主要通貨で下落したことからNY金先物価格は同7.8ドル高い1トロイオンス=1,302ドルで引けました。
- 経済指標は明暗が分かれました。2月の米鉱工業生産指数は前月比0.1%上昇と市場予想(0.4%上昇)を下回りました。3月のニューヨーク連銀製造業景況指数はプラス3.7と市場予想(プラス10)を下回る水準に低下しました。製造業の活動や業況感は引き続き減速しており、米景気の重荷となるとの見方を強めました。
- 一方、3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)は97.8と市場予想95.6や前回の93.8を大きく上回りました。米国の消費者心理の底堅さを示しました。1月の米国求人労働移動調査(JOLTS)は、求人件数(季節調整済み)が10.2万件増の758万件となり、昨年11月に付けた過去最高の763万件に迫りました。求人件数は卸売業、不動産業、情報通信(IT)業で増加しました。2月の雇用統計が軟調だったのは技能労働者不足を反映したものだった可能性があるとの指摘があります。
【今週のポイント】
- 米FOMC(3月19日~20日)
- 米3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数
- 米国と中国の世界的企業の決算発表
- 先週の日経平均は、前週の下落から反発したものの、上値は重く神経質な相場展開となりました。ただ、概ね25日移動平均線にサポートされて下値も堅い印象です。
- 今週のテクニカル的なポイントは、上値として200日移動平均線(21,983円≒22,000円)が抵抗ラインとなります。一方下値は転換線(21,368円)、25日移動平均線(21,323円)、基準線(21,087円)などが下値サポートラインとなります。なお、遅行線がスパンを抜いてきたので、やや上値への期待が高まる可能性があります。
- 注目される材料は以下の3つです。
1.米FOMC(3月19日~20日)
- 利上げ停止やバランスシートの正常化停止が決定される見通しです。米FOMC開催までに市場が先行して期待を織り込んでしまうと材料出尽くしとなる可能性があります。逆に発表まで市場が警戒して様子見で推移し、結果が市場予想通りハト派的内容であれば不透明感が後退して相場にプラスになると考えられます。特に20日はパウエル議長の記者会見が予定されており、利上げ停止とバランスシート停止プログラムに対しての発言が注目されます。
2.米3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数
- 毎月の第1営業日に発表されるISM製造業景況感指数に対して先行性が高いと言われる3月フィラデルフィア連銀景気指数が21日に発表されます。2月は2016年5月以来、2年9ヵ月ぶりにマイナス(マイナス4.1)となりました。3月の市場予想は前月比プラス6と改善すると予想されています。回復感が強まれば米国の製造業の減速懸念を後退させる材料となると考えられます。
3.米国と中国の世界的企業の決算発表
- 19日は航空貨物大手フェデックス、20日は半導体大手マイクロン・テクノロジー、21日はスポーツ用品大手のナイキの決算発表が予定されています。最近は半導体関連株に人気が回っており、マイクロン・テクノロジーの決算を受けた半導体株の先行きが注目されます。
- 中国の企業では19日に携帯電話世界大手のシャオミ、21日は中国の大手ネット企業テンセントの決算発表が予定されています。
今週の重要イベント
(3月18日-3月22日)
18日 (月)
・米3月NAHB住宅市場指数
・配車サービス米リフト、IPOロードショー開始
・エヌビディア年次イベント「GTC2019」(17-21日、シリコンバレー)
・2月の貿易統計
19日(火)
・米1月製造業受注指数
・米1月耐久財受注(確報値)
・2019年の公示地価
・2月の訪日外国人観光客数
20日(水)
・米FOMC開催(19-20日、政策決定/経済・金利見通し公表/パウエル議長記者会見20日)→資産縮小年内終了発表?
・【日米貿易「TAG」交渉】〔米国〕交渉開始可能日、(1月20日)から2ヵ月
・英議会、離脱案〈3回目〉採決期限
・3月の月例経済報告(内閣府)
・日銀政策委・金融政策決定会合議事録(1月22~23日分)
・ブラジル中銀が政策金利発表
21日(木)
・米3月フィラデルフィア連銀景気指数
・米2月景気先行指数総合指数
・EU首脳会議(~22日)
・英中銀金融政策決定委員会
・統一地方選、11道府県知事選告示、4月7日投開票
22日(金)
・米3月製造業PMI(速報値)
・米2月中古住宅販売件数
・NY連銀主催「FinTech」第1回研究会
・米3月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
・2月の消費者物価指数(総務省)c
(予定であり変更の可能性があります)
3月15日(金)
米国金融市場の主な指標
- 米10年国債利回り:2.59%(前日2.63%)
- ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=111.48-111.49円(前日111.65-111.66円)
- ニューヨークダウ30種平均:25,848.87ドル(前日比+138.93ドル)
- ナスダック総合株価指数:7,688.53ポイント(前日比+57.62ポイント)
- S&P500種株価指数:2,822.48ポイント(前日比+14.0ポイント)
- 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,392.36ポイント(前日1,353.06ポイント)
- 米VIX指数(恐怖指数):12.88 (前日13.50)
- ニューヨークWTI原油先物1バレル=58.52ドル(前日比-0.09ドル)
- ニューヨーク金先物1トロイオンス=1,302.9ドル(前日比+7.8ドル)
東京株式市場
- 日経平均株価:21,450.85円(前日比+163.83円)
- TOPIX:1,602.63ポイント(前日比+14.34ポイント)
データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)
https://nikkei225jp.com/nasdaq/
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海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。
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