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2019年1月17日
【米国株は続伸、NYダウは前日比141ドル高、好決算を受け金融株が高い】(1月17日配信)

おはようございます。

 

【米国株は続伸、NYダウは前日比141ドル高、好決算を受け金融株が高い】

 

  • 16日の米株式市場は続伸、ダウ工業株30種平均は前日比141ドル高の24,207ドルで引けました。好決算を受けたゴールドマン・サックスなど金融株が大きく値上がりし、アップルやユナイテッドヘルス・グループも買われました。英メイ内閣の不信任決議案は反対多数で否決されたことで、「合意なき離脱」の最悪の事態が避けられるとの見方も投資家心理を安定させました。
  • 市場予想を上回る四半期決算を発表した金融のゴールドマン・サックスは同9.5%上昇、1銘柄でダウを116ドル押し上げました。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも買われました。ゴールドマン・サックスは2018年10~12月期決算で1株利益など主要項目が市場予想を上回りました。中国人民銀行が大規模な資金を市場に供給したと伝わったことも投資家心理の改善につながった模様です。
  • 全米住宅建設業協会(NAHB)が発表した1月の住宅市場指数は58で、前月から2ポイント上昇しました。3カ月ぶりの上昇で市場予測(56程度)を上回りました。米長期金利の低下で住宅ローン金利も低下してきており、住宅建設業者の景況感が改善しつつあります。今後、米長期金利の低下が新車販売など金利に敏感な他の経済主体に好影響を与える可能性もあります。
  • 17日早朝の大証の夜間取引で日経平均先物は20,570円と前日比140円高で引けました。為替相場も1ドル=109円台取引されており、本日の東京市場で日経平均はしっかりでスタートする見込みです。

 

【英離脱、EUが2020年までの延期検討と英紙が報道】

 

  • 英議会は16日夜(日本時間17日早朝)、メイ内閣の不信任決議案を与党・保守党などの反対多数で否決しました。メイ首相はひとまず目先の危機を乗り切り、EU離脱に向けた国内の合意形成に注力することになります。メイ英首相は今後、21日までに代替案を議会に提示する予定ですが、短期で賛成を得られる有効な代替案が示されるかどうかは不透明です。英議会によると代替案の採決は30日までに行われる予定です。英国が取りうる選択肢を見極める神経質な展開が続きそうです。
  • 一方、16日のロイターの報道によると、英紙タイムズは、欧州連合(EU)当局者が英国のEU離脱を2020年まで遅らせる可能性について検討していると報じました。英国内の政治混乱の中、ドイツとフランスが離脱交渉を延長する意向を示したという内容です。タイムズは関係筋の話として、これまでは離脱を3月29日から3カ月遅らせる案が中心でしたが、EU当局者は来年まで延期する法的な策を検討していると伝えました。

 

【中国の新車市場は早くもピークアウト?】

 

  • 中国汽車工業協会は2018年の中国の新車販売台数が前年比2.8%減の2,808万台だったと発表しました。マイナス成長は28年ぶりだそうです。最近発表される中国の経済指標が減速傾向を示すものが多いなかでの発表ということもあり、メディアは大きく伝えています。18年は自動車取得税の減税が17年末で打ち切られたこと、株価や不動産など資産価格が冴えないこと、米中貿易戦争が消費者の購買心理に影響を与えていることなどが背景と考えられます。同協会は、2019年の新車販売を前年比横ばいと見込んでいます。ちなみに2017年の世界新車販売台数(国際自動車工業会)は9,680万台、うち中国は2,912万台と30.1%のシェア、米国は1,758万台(同18.2%)、日本(5.4%)、インド(4.2%)、ドイツ(3.9%)と続きます。
  • 自動車の普及率をみると別の見方もできます。1,000人当たりの自動車保有台数は米国が835台、日本は616台、英国が603台に対して、中国は140台程度と、米国の6分の1、日本の4分の1にとどまります。ただし北京や上海など大都市はかなり高いと思われます。日本を見れば交通手段の少ない地方ほど自動車保有台数が多いので、中国も地方ほど自動車の需要は強いと思われます。一人当たりGDPが日本の約38,000ドルに対して、中国は9,000ドル弱という所得水準から考えても、中国のモータリゼーションはこれから本格化すると見ることもできます。後から振り返ったら2018年、19年は普及の踊り場だったとなるのではないでしょうか。

 

 

1月16日(水)

 

米国金融市場の主な指標

 

  • 米10年国債利回り:2.72%(前日2.71%)
  • ニューヨーク市場ドル円相場:1ドル=109.06-109.07円(前日108.69-108.70円)
  • ニューヨークダウ30種平均:24,207ドル(前日比+141ドル)
  • ナスダック総合株価指数:7,034ポイント(前日比+10ポイント)
  • S&P500種株価指数:2,616ポイント(前日比+5ポイント)
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,187ポイント(前日1,197ポイント)
  • 米VIX指数(恐怖指数):19.04(前日18.60)
  • ニューヨークWTI原油先物1バレル=52.31ドル(前日比+0.2ドル)
  • ニューヨーク金先物1トロイオンス=1293.8ドル(前日比+5.4ドル)

 

東京株式市場

 

  • 日経平均株価:20,442円(前日比-112円)
  • TOPIX:1,537ポイント(前日比-4ポイント)

 

データを参照したサイト(ダウ30種銘柄の上昇・下落寄与度はこちら↓)

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

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