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2018年11月13日
【12日のニューヨークダウは600ドルを超える大幅続落、アップルが急落】(11月13日配信)

マーケットコメント 

2018年11月13日 【12日のニューヨークダウは600ドルを超える大幅続落、アップルが急落】

 

11月12日(月)のニューヨーク金融市場

 

相場のポイント

  • 12日の米株式市場で主要3指数は大幅に続落、ニューヨークダウは前日比602ドル安の25,387ドルで終えた。ベテランズ・デーの振替え休日で債券市場は休場
  • 主力の「iphone」に販売減速の懸念が浮上したアップルが一時5%強下落し、他のハイテク関連にも売りが波及した。アマゾン・ドット・コムやフェイスブック、アルファベットなどが大幅に下落し、ナスダック総合は一時前日比3%を超す下落と、ダウの同2.3%下落を上回った。S&P500種業種別では情報技術が同3.5%と最大の下落率となった。フィラデルフィア半導体(SOX)指数は同4.4%と大きく下落した
  • ゴールドマン・サックス(GS)が7%下落し1銘柄でNYダウを112ドル引き下げた。マレーシアの政府系ファンド「IMDB」の資金運用問題に絡み元行員2人起訴された問題で、米メディアが、GSのブランクファイン前CEOが「IMDB」関係者と面会していたと報じ、GSの組織的な関与の可能性が懸念された売りが出ている模様
  • 投資家の不安心理を示す米VIX指数は20.45と再び20の大台に乗せており、依然として株式市場が不安定な状態にあることを示す

 

米長期金利

  • 10年国債利回り:ベテランズ・デーの振替休日(前日3.18%)

 

ニューヨーク為替相場

  • ドル円相場:1ドル=113.83-113.84(前日113.75-113.85円)

 

米主要株価指数

  • ニューヨークダウ30種平均:25,387ドル(前日比-602ドル)
  • S&P500種株価指数:2,726ポイント(前日比-54)
  • ナスダック総合株価指数:7,200ポイント(前日比-206)
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数):1,174ポイント(前日1,229ポイント)
  • 米VIX指数(恐怖指数):20.45(前日17.36)

 

S&P500種株価指数の主な上昇・下落業種

  • 上昇:不動産のみ
  • 下落:情報技術、一般消費財、エネルギーなど
  • ニューヨークダウ30種平均への主な上昇寄与度・下落寄与度銘柄

(ダウ平均変動幅への影響)

  • 上昇寄与:PG、ジョンソンエンドジョンソン、ベライゾンなど
  • 下落寄与:ゴールドマン・サックス、ボーイング、アップルなど

 

国際商品市況

  • ニューヨークWTI原油先物

1バレル=59.93ドル(前日比-0.2ドル)

 

  • ニューヨーク金先物

1トロイオンス=1,203(前日比-5ドル)

 

データを参照したサイト

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

当面の東京マーケットのポイント

 

  • 本日の東京市場は12日の米IT関連や半導体関連銘柄の下落が重荷となり寄り付きから売りが先行する可能性が高い。寄り後も13日のイタリアの予算案の欧州委への再提出期限を控え、神経質な展開が続くと予想される。また、同日にはドイツの景気指数の発表も控えており、欧州発の材料に警戒が必要だ。国内材料として、12月に大型企業のIPOが決定し株式市場の需給関係にも影響しそうだ
  • イタリアの財政問題に関して、イタリアが予算案の修正を拒否すると罰金などの制裁が科されることになるが、実はユーロ圏でEUの財政規律(財政赤字がGDP比3%以内、政府債務残高がGDP比60%以内)を超えている国は多い。過去にフランスやスペインなど目標未達でも罰金を免れている。罰金よりもむしろ市場の圧力が先に強まる可能性が高い。イタリアの出方次第では現在高止まりしているイタリア国債利回りが一段と上昇するリスクがある。ユーロドルが軟化し、ドルの強材料と考えられると同時に、リスク回避の円高圧力も高まる可能性がある。このためドル円の値動きは限定されるかもしれないが、ユーロ円を筆頭にクロス円の軟化に注意が必要だ
  • 足元で発表されたユーロ圏の景気先行指数は軒並み悪化しており、先週のユーロ圏投資家センチメント指数も約2年ぶりの低水準となった。ドイツのZEW景気指数は低下傾向が続いており、13日に発表される11月のZEW景気指数の市場予想は▲25.9となっている。これは欧州債務危機問題が懸念された2011年12月以来の低水準となる。欧州経済の先き行き不透明感の高まりはユーロの上値を抑えそうだ。
  • 米国では13日のNFIB中小企業楽観度指数が注目される。同じセンチメント指数で15日発表の11月NY連銀製造業景況指数や同日の11月フィラデルフィア連銀製造業指数もこれまでの水準は高いものの、10月のマーケットの変調を受けて経営者心理に影響があるかが注目される
  • ソフトバンクグループの携帯電話子会社ソフトバンクは12日東証から上場の承認を受けたと発表した。日本郵政に次ぐ約3年ぶりの大型上場案件となる。ソフトバンクグループが上場に伴い保有するソフトバンク株を売り出し、市場から最大約2兆6,000億円を調達する見通し。12月に向けて、個人投資家が同社株を買うために他の銘柄に換金売りを出す可能性がある。また機関投資家は通信セクター内の銘柄リバランスのため他の大手通信株のウエイトを引き下げる可能性もある。海外の不透明要因が多い中で、国内の株式需給が不透明になると年末に向けた株式の反発力に影響する可能性がある
  • 10月の工作機械受注(速報値)は前年同月比1.1%減となった。内需は同1.1%減、外需は同2.5%減と外需の減少が大きい。速報で詳細は明らかではないが、最大の受注先の中国向けの不振が外需を押し下げている可能性がある

 


11月12日の東京株式市場

 

主要株価指数

  • 日経平均株価:22,269円 (前日比+19円)
  • TOPIX:1,671ポイント(前日比-1)

 

相場のポイント

  • 12日の東京株式市場で日経平均は小幅に反発、前日比+19円の22,269円で取引を終えた。TOPIXは同1ポイント安と続落だった
  • 日経平均の寄り付きは前週末比128円安で取引開始。先週末のニューヨークダウの下落やイタリアがEUへの予算再提出を前に買いが手控えられた。売り一巡後は1ドル=114円台の円安や上海総合指数が6日ぶりにプラスで推移したことなどを好感し徐々にマイナス幅を縮小した。売買代金は2兆1,500億円と少なく閑散ムードが漂った
  • ファナックや安川電、コマツといったFA・機械関連がしっかりの展開。業績を材料に三井不やダイフクが買いを集めた。JTや花王、NTT、KDDIなどディフェンシブや高島屋、Jフロントなど小売りの一角も高い。半面、TDK、太陽電など電子部品やアドバンテ、ソニーなどナスダック総合の下落の影響を受けた大手ハイテクが日経平均下落寄与の上位となった

 

主要な市場内指標

  • NT倍率(日経平均÷TOPIX):13.32倍(前日13.30倍)
  • 東証1部売買代金:21,529億円
  • 東証1部年初来高値銘柄数20 /年初来安値銘柄数54 
  • 東証1部値上がり銘柄数887 /値下がり銘柄数1,142
  • 東証1部騰落レシオ84.92:(前日82.57)
  • TOPIX33業種

上昇上位:繊維製品、機械、鉱業など17業種

下落上位:石油石炭、非鉄金属、海運など16業種

  • 日経平均寄与度(日経平均の変動幅に影響した値幅)

上昇寄与度:ファーストリテイ(+18円)、ファナック(+18円)、セコム(+7円)など

下落寄与度:TDK(‐14円)、資生堂(‐10円)、太陽電(‐10円)など

 

(お願い)

海外市場のデータは取得時のものであり、速報値の可能性があります。

閲覧・購読者自身でご確認いただきますようお願いします。

 

以上

 

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