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2018年9月19日
「債券から株式への資金シフトで株式市場全面高」(9月19日配信)

マーケットコメント

2018年9月19日「債券から株式への資金シフトで株式市場全面高」

 

9月18日のニューヨーク金融市場のポイント

  • ニューヨーク市場の主要3指数は大幅上昇
  • 米国の対中国制裁関税第3弾が発表されたが、税率が想定より低く、過度な懸念が後退
  • 日本や中国などアジア市場が堅調だったことを受けて買いが先行
  • 債券から株式への資金シフトで株式市場全面高
  • 原油価格の上昇を受け石油株もしっかり
  • 前日に下げがきつかったハイテク株にも押し目買い

 

長期金利

  • 10年国債利回り3.05%(前日比2.99%)へ上昇(相場は下落)
  • 国債利回りは4カ月ぶりの高い水準

 

為替相場

  • ドル/円相場1ドル=112.30~40円(前日111.86円)
  • リスクオンの流れから、一時、1ドル=112.39と7月以来の円安水準

 

米主要株価指数

  • ニューヨークダウ30種平均26,240ドル(前日比+184ドル)と大幅反発
  • S&P500種株価指数 2,904ポイント(前日比+15)と反発
  • ナスダック総合7,956ポイント(前日比+60)と大幅反発
  • 米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)1,368ポイント(前日1,357ポイント)と上昇
  • 米VIX指数(恐怖指数)12.79(前日13.68)へ低下

 

S&P500種株価指数の主な上昇・下落業種

  • 上昇:一般消費材、資本財・サービス、エネルギーなど
  • 下落:不動産、生活必需品、公益など

 

ニューヨークダウ30種平均への主な上昇寄与度・下落寄与度銘柄(ダウ平均変動幅への影響)

  • 上昇寄与:ボーイング、キャタピラー、ホームデポなど
  • 下落寄与:ダウ・デュポン、ユナイテッドヘルス・グループ、コカ・コーラなど

 

データを参照したサイト

https://nikkei225jp.com/nasdaq/

 

9月18日の金融市場に影響したと思われる材料

  • 米トランプ政権は17日、中国に対して制裁関税2,000億ドル分に10%の追加関税を24日に発動と発表。19年1月以降は25%に引き上げる予定。ただし、一部のハイテク製品は除外された→税率が予想より低かったことを好感しリスクオン材料
  • 中国政府は18日、米国の液化天然ガス(LNG)など、600億ドル分への関税を24日にかけることを決定
  • 米住宅建設協会(NAHB)の9月の住宅市場指数は67と市場予想66を上回り堅調→米金利上昇材料
  • 米テレビ業界最高の栄誉とされるエミー賞で ネットフリックスの作品が合計23の賞を受賞→ネットフリックスの買い材料であり、かつハイテク関連の株価上昇材料とされた

 

当面の東京株式市場のポイント

  • 日経平均は先週までの過度な悲観論が後退し、5月以降の上値抑制水準だった23,000円を明確にブレイク。25日移動平均や200日移動平均を4%前後超えてきたことで投資家心理が大きく改善してきた
  • ただし、3連騰で800円以上も上昇するなどピッチが早く、今後の調整局面の押し目水準がポイント
  • 9月の日経平均のSQ値である23,057円を維持できれば、3月以降続いた22,000~23,000円のレンジから約1,000円上方にシフトした23,000円~24,000円に移行したと評価できる
  • 18日は、日経平均よりもTOPIXの上昇に安定感があることから、出遅れてきたTOPIXの水準訂正が継続すれば、日経平均はさらに上値を追う可能性もある
  • 為替は9月のFOMCでの利上げを織り込み、12月の利上げも本格的に織り込めば1ドル=113円台も視野に入る。114円まで視野に入れれば年始の日経平均24,000円台も意識される

18日の東京株式市場の主要株価指数

  • 日経平均株価23,420 円(前日比+325円)と3日続伸
  • TOPIX1,759ポイント(前日比+31)と3日続伸

 

相場のポイント

  • 東京市場は全面高で日経平均は3日続伸、3日間で815円上昇し2月1日以来の高値水準
  • トランプ米政権が対中国制裁関税第3弾の発動を表明したが、上乗せ税率が当初予定の25%から10%に引き下げたため、米景気への影響が限定的との見方が広がった。
  • 日経平均が寄り付き後に2月の急落過程で開けた窓(22,967円~23,122円)を埋めると、買い戻しが加速、一時上昇幅は380円を超えた
  • 日経平均寄与度の高い銘柄は前半市場をリードしたが、後半は失速しファーストリテイやソフトバンクは前日比マイナス。一方、最近低迷していた内需系の主力株が買われた
  • 上昇率は日経平均の+1.4%に対して、TOPIXは+1.8%と大きく上昇、全面底上げ的で良質な相場上昇といえる

主要な市場内指標

  • NT倍率(日経平均÷TOPIX) 13.31倍(前日13.4倍)
  • 売買代金29,496億円
  • 値上がり銘柄数/値下がり銘柄数1,780/271
  • TOPIX33業種
  • 上昇上位:空運、鉄鋼、保険
  • 下落上位:電気機器、サービス、通信
  • 日経平均寄与度(日経平均の変動幅に影響した値幅)
  • 上昇寄与度:テルモ+13円、KDDI+13円、ユニー・ファミマ+12円
  • 下落寄与度:ソフトバンクG-26円、ファーストリテイ-15円、リクルートHD-8円

 

18日の国際商品市況

  • ニューヨークWTI原油先物

1バレル=69.85ドル(前日比+0.94)

イランからの原油供給減で原油需給が引き締まるとの思惑が広がった

  • ニューヨーク金先物

1トロイオンス=1,202ドル(前日比‐2.9ドル)

株価上昇で安全資産としての金には売り材料

以上

 

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